独立には、準備が肝心
準備期間を決めて動く
ITコンサルタントとして独立する場合、いま勤めている会社をいきなり辞めてしまうのは危険です。どんなに業務知識や経験があったとしても、ほとんどの人にとって、独立してすぐに安定的な仕事を得るのは難しいことだからです。
会社を辞めたあとの仕事がゼロの状態で独立するのではなく、たった1つであっても仕事がある状態で独立するのがベストです。
それでは、独立してうまくやっていくには、どうすればいいでしょうか。
まずは、独立までの準備期間を自分で決めておくことをお勧めします。
たとえば、「3年後に、こういう条件が整っていたら独立する」と決め、そのための準備をするのです。
期限を切ると今の仕事にも身が入るようになりますし、具体的に何を準備したらいいのかを考え行動できるようになります。
漠然とITコンサルタントになって独立したいと思っているだけでは、なかなか実現できないものです。
自分なりの準備期間を決めて、独立のための準備をしましょう。
独立して役立つノウハウは、目の前の業務にある
ITコンサルタントとして独立したいという思いは、いま目の前にある仕事から逃れたいがための現実逃避になってはいないでしょうか。
今の仕事から逃れたいという思いばかりで、目の前の業務をいやいややっていると、仕事の中に学びがあるのに見過ごしてしまうことになりかねません。
毎日の業務の中には、あなたがITコンサルタントとして独立した際に役立つノウハウが散りばめられています。
たとえば、いま会社で行っている業務を個人で請け負うとしたらどうするだろうかとイメージしながら仕事をしてみます。そうすると、すごいノウハウの数々が目の前の業務に転がっていることに気づくでしょう。それをどんどん自分自身のノウハウとして取り入れていくのです。
いま目の前にある業務には、独立した際に役立つノウハウが満載です。
一つひとつの仕事は、すべてITコンサルタントとして独立する道に繋がっているのです。
何よりも大切にしたい人脈
ITコンサルタントの仕事は、紹介で成立することが非常に多いものです。人によっては9割以上、ほとんどが紹介経由の仕事だと言っても過言ではありません。
お客様をご紹介いただくには、「この人なら安心して紹介できる」「この人をぜひ紹介したい」と思っていただかなければいけません。
そのためには、人脈を大切にし人間関係をよくすることです。人脈は、ITコンサルタントとして独立するための非常に重要なポイントです。
ITコンサルタントはほとんどが紹介で成り立つ世界ですから、独立してからも以前の職場関係の人から声をかけてもらえるようになっていないと、成功はおぼつかなくなります。つまり、独立後を考えた付き合い方をすることが大切なのです。